ARBITRO MAGAZINE

形やデザインで受ける印象の違い

 

時計を購入する際に大切なのは自分の腕に合っている大きさやデザイン、バランスを分かっているということ。

時計のケースデザインと言っても千差万別でオーソドックスな丸形から長方形、卵のようなオーバル、八角形のデザインまで数え切れないほどの種類が存在しています。

一般的に思い浮かべる丸形はある意味無難で、大きささえ間違えなければ、どんな人でもしっくりくるデザインですよね。

スタンダードな丸形は押さえつつ、少し違ったデザインの時計で他と差をつけたいと思っている方も多いはず。でも丸形以外のデザインって何やら難しそう。。と感じている人も多いかもしれませんね。

現行の時計はどんどんサイズアップしていっている昨今ですが、標準的な日本人の腕周りに合うサイズは少し小さめのものだと思います。

現行モデルでもヴィンテージデザインを復刻した時計なんかはサイズも当時のままになっていて良いかもしれません。でもバラエティに富んでいるのはやっぱりヴィンテージの時計ではないでしょうか?

ヴィンテージの定義は様々ですが、アルビトロがお薦めする年代として基本的には1970年代、80年代、ネオヴィンテージと呼ばれる90年代、00年代の時計が良いと思います。

ブランドにもよりますがやっぱり修理の際、必要になる部品が用意できるかどうかというのが重要になってくるからです。

話が横道にそれましたがヴィンテージの時計はサイズ感やデザインが絶妙なものが多い、ということ。

今回は様々なケースデザイン、大きさの時計を同じ服装で撮影した時に受ける印象はどれぐらい変わるのか?を見ていきたいと思います。

モデルの腕周りは約16.5cm、男性の平均的な腕周りだと思います。

まずは一番オーソドックスな丸形の時計から。

こちらの時計は「ROLEX Cellini」

31mmというケースサイズは数字だけを見ると他の時計に比べて小ぶりに感じるかもしれませんが、ケースの縁や厚みが薄いので写真の通りそこまで小さくは感じませんね。

「時計を着けこなしている感」があり、丁度良いと思います。

黒のストラップは手元を引き締めてくれ、高級感や知性的なイメージになります。

「カッチリ感」が出てオンスタイルでも間違いなく使えますね。

同じ時計でストラップの色を黒→茶に変更をしてみると、先程とはまた違ったイメージに。

少し遊び心があって、オシャレな雰囲気。黒色のストラップに比べるともう少し柔らかな印象を持たれると思います。

同じ丸形でもこちらはいわゆる普通のラウンドケース。厚みもそこそこあり、ラグのデザインもスタンダード。

こちらの時計は OMEGA Classic 18K PG。ケースサイズは34mm。

この時計が違うのはピンクゴールドのケースだということ。

日本人の肌の色に馴染むピンクゴールドはイエローゴールドに比べ華やかさや高級感はありつつ、少し控えめな雰囲気ですね。

次はケースがシェイプした卵形のようなデザイン。サイズは31mm。

「 ROLEX Cellini Ref3804 」ケースサイズは31mm。

ネイビーのダイアルがグラデーションになった珍しいモデルです。ストラップもネイビーにすると、まとまりが良いですね。

ケースのシェイプが柔らかな印象を与えます。ホワイトゴールドのケースですので高級感もあり。

次は「 Cartier Ellipse エリプス 」ケースサイズは28x32mm。

金無垢のイエローゴールドケースですがステップベゼルと呼ばれる段差の付いた特徴的なベゼルのためにデザイン性が強調されてギラつき感はないですね。

ひと目でカルティエの時計と分かるような特徴的なデザイン。

オシャレに気を使っているな、というのが伝わってくる時計です。時計に目を引かれるので服装はシンプルな感じでいくと、より一層時計が引き立ちます。

次に長方形の「 Cartier must de Tank 」ケースサイズは23x30mm。

カルティエと言えばこのモデルを思い浮かべる方が多いと思います。

現行のメンズサイズはかなり大きいので、やっぱりヴィンテージのタンクをお薦めします。

完成されたデザインで有名なタンクですがダイアルやインデックスは様々なバリエーションがあり、写真のようなアラビア数字のモデル存在しています。

カルティエの時計はローマ数字のインデックスが基本ですが、あえてアラビア数字のモデルにしてみて差別化を図るっていうのも良いかもしれません。

続いては同じ長方形のケースデザインですが、こちらは「 ROLEX Cellini Ref.4103 」

“ドレス時計の中のドレス時計”という感じで、ダイアルに時間を表すインデックスが無く短針と長針だけのシンプルな時計。

イエローゴールドの針とケースにブラックダイアル。遠くからだとブラック一色に見えますが、近くでよ〜く見ると実はストライプ柄が浮かび上がるという遊び心に富んだモデルです。

ストラップもブラックにすると高級感がものすごいです。いやらしくない高級感と言うんですか、オシャレかつ大人な雰囲気。

サイズ感も小ぶりな感じが良いですね。長方形のケースデザインは実際の数値より大きく見えますので、小さめのサイズを選ぶのが正解です。

「 ROLEX Cellini Ref.3603 」サイズは24x27mm。

こちらも長方形のケースデザインですが、大き過ぎず丁度よい塩梅。

白色のダイアルだと数値より膨張色ですので実際よりも少し大きく見えるかもしれませんが、シルバーダイアルの場合は実際の数値通りのサイズ感っていうのが個人的な感想です。

ケースの縁が薄く、すっきりとシンプルな印象。

次にステンレスケースとブレスのモデルを見てみましょう。

写真の時計は「 Cartier Santos Octagon LM 」のステンレスモデル。ケースサイズは29x38mm。

オールステンレスの一体型モデルは見た目がすっきり。カルティエのサントスシリーズはブレスやケースのデザインが洗練されていて、ジュエリーやアクセサリーとして考えても良いと思います。

「 Cartier Santos Galbee LM 」のステンレスモデル。ケースサイズは29x41mm。

スポーツラグジュアリーの流れを汲む、サントスガルベ。

コンビモデルが標準ですがオールステンレスモデルという選択もありです。

シルバーのアクセサリーを普段着けるって言う方にはコンビモデルよりもこちらのモデルをおすすめします。

ヴィンテージのサントスガルベLMサイズはジャストな大きさ。しっかりと着けてる感もありつつ、大き過ぎないんです。

ダイバーズ時計と同じで、こういうデザインのものはある程度ボリュームがあった方がしっくりときます。

次に違うカットで見てみましょう。

他の人からはこんな風に見えてます、っていうのを想像しながら見て下さいね。

まずは長方形のケースデザインから。

どの時計もそれぞれ良さがありますが、サイズの違いでこんなにも印象が変わるのか、という感じですよね。

ニット系のスタイルには正直どれも合っていると思います。

一番良いのは複数本持っていて、その日のスタイルやシチュエーションによって使い分けるっていうのが良いんですけどね。

スレンレスのベルトは普段使いに向いてます。

汗の問題もありますが、どんな服装にも合わせやすいっていうのが◎

オーソドックスな丸形は最低1本は持っておきたいですね。

まずは基本中の基本を押さえて、そこから違うデザインのものを追加するのが良い思います。

次は少し服装を変えて撮影したものをご紹介。

同じ時計でも服のスタイルや色味によって時計を着けた時の印象も違ってきますね。

こちらもチェリーニですが、ゴールドケースにネイビーグレーのダイアル。

これぐらい上品な雰囲気の時計をひとつ持っておくと心強いです。

やっぱりスタンダードな丸形でしょうか?

それともタンクのような長方形?


結論づけると、曲線的なケースデザインは「やわらかい雰囲気」「すっきりと納まる」、直線的なケースデザインは「オシャレな雰囲気」「デザイン性に富んだ印象」です。

どちらも良さはそれぞれあるので、その特徴を考えた上で、その日のコーディネートやシチュエーションに合う、いわゆるTPOに合う時計を着けることが大切なんです。

時計は使ってなんぼですから自分のスタイルに合うかどうかを良く検討してから買いましょう。

 
Photo Trunk Show Vol.2
New Arrival Rolex Cellini Ref.5112 18K YG

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