かなり渋いグランドセイコーが入荷しました。
グランドセイコーラインで初めての自動巻きモデルがこの『62GS』です。
クロノメーター規格(セイコーが独自に定めた厳しい規格をパスしたもの)のムーブメント。
より高精度を目指してハイビート化が進んでいた最中の2年間だけ製造されていた、ということから分かりますが、かなりのレアモデル。
レアかどうかはさておき、デザインとカラーのバランスがめちゃめちゃ良いんです。
通常は3時位置にリューズが付いていると思うんですがこれは4時位置にあって、ほぼ出っ張りがないスッキリとしたデザイン。
短針と長針も多面カット(面取りのようなデザイン)されていてかなり手がかかっています。
ダイアルもスッキリ感がありながら12時のところのバーインデックスが2本なのが◎
着けた感じはこんな雰囲気。ちょっと引き気味の感じで撮影してみました。
落ち着いたゴールドの時計って何でこんなにもかっこ良いんでしょうか?
ブラウンカラーのレザーベルトが*CAP GOLD (キャップゴールド)のケースとマッチしていて大人の雰囲気。
*CAP GOLD…260ミクロンという極厚の14Kゴールドの金張りで、見た目は金無垢ほぼ同じという加工のこと。
アップで見るとこんな感じ。リューズの出っ張りが無いだけでこんなにスッキリと感じるものなんですね。
なぜリューズの出っ張りがないデザインにしたのか?そう思いません?
それはセイコーが手巻き機能が無い、自動巻きですよ〜っていうことをアピールするためのものと言われています。
ちょうど服のカラーがネイビーなので、イタリアファッションの王道カラーリング『Azzurro e Marroneアズーロ エ マローネ』が完成。
アズーロはイタリア語で「青色・空色」、マローネは「栗色」のこと。
この青色×茶色の組み合わせは流行に左右されることが無く、上品な雰囲気が出るカラーの組み合わせで、オシャレさんで有名な”伊達男”と呼ばれるイタリアの男性に古くから愛されています。
欲しい!今すぐに欲しいです。これは。
これが30万円以下で買えるって考えられないですよね。
同じクラスのスイスブランドの有名どころだったら、その倍の値段は確実にするんじゃないでしょうか。
当時のセイコーの最上級ラインのモデルですよ。
この時計が発売された1960年代後半の新卒の初任給は25,000円ぐらいだった時に、この時計の定価は35,000円。
当時のスイスブランド時計と比較してもムーブメントやデザインなど全然見劣りしないです。
GSのメダリオンがキレイな状態なものってどんどん少なくなってきています。
一部が欠けていたりして完璧な状態を保っているものって希少です。
またこの時計のおすすめポイントとしてスクリューバック(ねじ込み式)の裏蓋っていうのも上げられます。
ねじ込み式の裏蓋の何が良いかっていうと、しっかりと締められるのでホコリや時計の大敵である水気などが入りにくいんです。
高温多湿な日本では汗をかきやすいですが、スクリューバックならはめ込みのものより安心して使えます。
この風防も雰囲気があって良いですよね。
ケースのシェイプした感じがたまりません。
もう一度、正面からの見た目をどうぞ。
落ち着いた大人の男性に是非とも着けて頂きたい、このGRAND SEIKO CAP GOLD(グランドセイコー キャップゴールド)。
グランドセイコーで初めての自動巻きという歴史にも惹かれますが、デザイン、カラー、素材、サイズ、全てがバッチリな時計ってなかなか無いんですよね。
モノが良くて高級感がありながら普段使いでき、かつオシャレ。
そんな時計を探してるっていう方へ。
スーツスタイルやドレスダウンしたカジュアル、またTシャツとジーンズとラフな格好でもこの時計を着けているだけで様になります。
30万円以内の予算でずっと使える時計の選択肢として、このグランドセイコーはいかがでしょうか?