先日、買取りさせて頂きました。IWC Ingenieur 3521 Black 1990s (インヂュニア Ref..3521)
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前回まったく同じモデルを販売しましたが、それをご覧になって買取りをご依頼頂いたんです。
ワンオーナー品のミントな状態でペーパー類も揃っているというなかなか無いもの。(残念ながらもう既に販売済みです)
写真のもの以外にもいろいろ付属していました。(カード型のギャランティやクロノメーター証明書など)
その付属品の中にインヂュニアの取扱説明書が入っていましたのでご紹介します。
数十年前のインヂュニアの書類系が残っているのってなかなか無いので貴重ですよね。
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A5サイズぐらいの冊子になってます。今回は見やすいよう拡大してます。
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ふむふむ。時計は単純に時間が分かるだけではなくメカニズムやデザインを楽しむものであると。
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インヂュニアの3世代目にあたるRef.3521は軟鉄製のインナーケースを採用したモデル。
裏蓋を開けると耐磁性のフタがもうひとつ入っています。上の写真のように耐磁軟鉄製の文字盤と耐磁軟鉄製の中ぶたでムーブメントを覆って磁気帯びするのを防いでいるんです。
ムーブメントはジャガールクルトのCal.889/2をベースとした機械を搭載。このムーブメントは薄い上に自動巻き。
このCal.889/2はジャガールクルトのマスターコントロール、オーデマ・ピゲのロイヤルオーク、ヴァシュロン・コンスタンタンのパトリモニーにも採用された評価の高いムーブメントなんです。
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自動巻きのムーブメントが入っているとは思えない薄さ。
ラグジュアリースポーツウォッチはデカ厚なイメージがあると思いますが、こちらはラグスポな雰囲気を醸し出しつつ34mmというサイズと薄さが良いんです。
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防水を示すお魚マークのリューズ。現行には無いデザインのリューズでこれもヴィンテージならでは。
次に各部の名称と使い方の説明です。
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ねじ込み式リューズっていうところがポイント高いですね。
実物はというと…
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次にリューズの機能とリューズロックについて。
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リューズロックを外して、1段引きで日付の早送り、2段引きで時刻合わせです。
日付の早送りは「日付早送り禁止時間帯」を除いたところに時刻合わせをしてから行って下さいね。
日付早送り禁止時間帯って何?という方は検索してみて下さいね。あ〜こういうことか!と分かるはず。
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防水性能についてですが、基本的に20年以上経っているヴィンテージ時計の防水保証はありませんので水気には気をつけて使って下さいね。
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上の説明でも注意されているように、時刻合わせなどでリューズロックを外した後は必ずまた元のポジションに戻すことをお忘れなく。
リューズロックが外れた状態のままだと、そこから湿気や水が入って文字盤や針の腐食・ムーブメントの錆びや故障につながります。
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IWCはクロノメーター認定を受けずとも社内に厳格な精度規定があるためにクロノメーターの記載が無しでもかなり高精度なムーブメントを作り続けているブランドですが、こちらは逆にクロノメーター記載があるレアな時計なんです。
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コサ リーベルマンとは1912年にスイスで創業されたLibermann-Wälchli & Co.AG(リーベルマンウェルシュリー&カンパニー)という商社が前身で、1988年にCosa-Libermann 社(コサリーベルマン社)へと改名された貿易商社のこと。
リーベルマンウェルシュリー&カンパニーは50年近く前にロレックスを日本に輸入していた総代理店として有名な会社です。
最後にIWC インヂュニア Ref.3521 ブラックを着けた写真を見ていきましょう。
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モデルの腕周りは約16.5cmです。34mmのケースサイズでこのデザインと雰囲気、なかなか無いですよね。
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めちゃめちゃ格好良いんです。
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![](https://arbitro-magazine.com/wp-content/uploads/2021/04/DSC00262-768x768-1.jpg)
販売済みになってからも、ありがたい事にものすごくお問い合わせを頂いているインヂュニア。
このブラックはたまたま2回入ってきましたが、探してもそうそうあるものでは無いので次に入ってきた時はかなりラッキーです。
少しずつ違う型番のものもあるので、探してみますね〜。