2014年に復刻版が出てオリジナルがまた注目されているスピードマスター マーク2 Ref 145.014。
なんと言ってもこのケースデザインが特徴的。パイロットラインケースと呼ばれる、ケースとブレスが一体型になったもの。スピードマスターと言ってもスピードマスター マークIIはパッと見が全然違うんです。
このタキメーターのベゼルはちょっと特殊でガラス風防との一体型になってます。 はじめに付いていたものはキズが目立っていたので新たに純正ガラス風防を取り寄せて交換をしました。(これが結構高かったんです。。)
オメガ スピードマスター マークIIに入っているムーブメント「Cal.861」はムーンウォッチと呼ばれるスピードマスター 5th と同じ手巻きのクロノグラフ。
このムーブメントはミリタリー時計で有名な LEMANIA レマニア社のもの。このレマニア社はオメガの他にもBreitling(ブライトリング)やHeuer(ホイヤー)、Breguet(ブレゲや)SINN(ジン)など錚々たるブランドにムーブメントが使われていたほど信頼性があるエボーシュメーカー。 ※エボーシュ… ムーブメント専門メーカーが製造したムーブメントの部品のこと。通常は半完成品の状態で出荷し、仕入れたメーカーが調整などを加えて完成品に仕上げます。
ほとんどのブランドがレマニアのようなメーカーからムーブメントを仕入れていました。反対にパーツやムーブメントのデザイン〜製造まで全てを自社で行うメーカーのことを「マニュファクチュール」と呼びます。 主にムーブメントの全てを自社で一から作ることができるとマニュファクチュールと言って良いと思います。
最近はマニュファクチュールと名乗るブランドが増えてきていますが、当時のマニュファクチュールと呼べるブランドはJaeger Lecoultre ジャガー・ルクルトやZENITH ゼニスなどあまり多くはありませんでした。 それだけムーブメントはムーブメント、ケースはケースというふうにキッチリと分業制が取り入れられていたということなんです。
ピカピカのキレイな状態も良いですが、トリチウム夜光の灼け具合を見て頂くと分かるようにこれぐらいのヴィンテージ感があったほうが良いカモです。なんと言っても50年近くも前の時計ですからね。
スピードマスターって一度は持ってみたい時計ですよね。王道のスピードマスターと同じぐらいマークIIも良いと思います。サイズ的に大きく感じるかもですが着けてみると意外とフィット感が良く、そこまでデカイ!って感じではないです。