1991年〜2008年まで製造されたシードゥエラーの3代目にあたる「Ref.16600」
前のモデル16660(ややこしい!)から見た目の大きな違いは無いですが、ムーブメントがCal.3035→cal.3135へ変更されたのが一番違う点です。
このシードゥエラー 16600と同時期に作られていたサブマリーナー デイト 16610と比較する人が多いと思いますが、1番気になるのが重さと厚みですよね。
・シードゥエラー 16600 … 約150g / 厚み … 14.6mm
・サブマリーナー 16610 … 約135g / 厚み … 12.5mm
重さは約15g、厚みは2mmぐらい違います。
15gって着けてみても全然分からないぐらいの誤差の範囲で問題は厚みです。実際に両方を着け比べてみると、正直そこまでの違いは感じないっていうのが感想です。ムーブメントは16600も16610も同じCal.3135ですので、あとは好みの問題と思われます。
40mmのケース径ですがダイバー時計ですのでこれぐらいがしっくりきます。
デザインに少しでもドレス要素が入ったもの、例えばスムースベゼル(プレーンベゼル)のような時計は36mmぐらいがジャストかなと思いますがクロノグラフやダイバー時計は38mm〜40mmぐらいが良いかなと個人的には思います。
16.5cmぐらいの腕周りでの話ですので、もう少し太い腕周りの方は42mmぐらいでも全然いけますね。
完成されてるデザインって2020年の今見ても全然古さを感じさせないのが凄いですね。デザインという話で言うと、小さな変更点ですがラグ部分の横穴は2003年からは無くなりました。また同じタイミングで風防の6時位置に王冠マークの透かしが入る、という変更点がありました。
ダイアルをアップでパチリ。「SWISS MADE」と表記が入っているのでルミノバ夜光ということです。
この夜光の表記についてですが、1998年頃からトリチウム夜光からルミノバへ変わったこと、それに合わせて文字盤の夜光を表す表記がSWISS-T<25 → SWISS → SWISS MADEと変更されました。
ちなみに「SWISS」のみの表記はオンリーSWISS と呼ばれ、1998年〜1999年の1年間だけ製造されていたと言われています。
トリチウムからルミノバの移行期に1年間だけ作られていたということで、このシードゥエラーの他にもエクスプローラー I やGMTマスター、サブマリーナーなども同時期に製造されたものにこのオンリー「SWISS」文字盤があるんです。
裏蓋に刻印が入っているのがサブマリーナーとの違い。
ORIGINAL GAS ESCAPE VALVE とエスケープバルブ機構が備えられていますよ〜という証明です。
これがそのエスケープバルブ。
この仕組を簡単に説明すると、潜水した際に入り込んだヘリウムガスが、浮上する際の減圧時に膨張して風防が破損したりすることを防ぐためにヘリウムガスを逃す、という仕組みです。
もともとこの時計はプロのダイバー向けに作られた時計なのでこのような機構があるんですね。
ブレスレットは「93160A」でひとつ前の「93160」との違いはエクステンションブレスに誤作動防止ロックが備わった点。
ツインロックのブレス。
着けた状態でロックの部分をパチリ。
厚みが分かりやすい横からの写真。厚みは全然気にならないですよね。
モノクロームな写真にしてみてもかっこ良いんです。あえてのシードゥエラー、良いんじゃないでしょうか。
現行サブマリーナー 116610LN を検討している方は、同じ40mmですがラグが太くなっているのでどうかな?と躊躇すると思います。それでは、どれぐらい見た目の差があるのか見てみましょう。
こちらが現行の116610LNを着けた時の写真。シードゥエラー 16600に比べて若干大きく感じません?
数値的には同じ40mmなので同じなんですが、現行の116610LNの方が少し大きく感じました。このあたりも参考にしてもらえればと思います。
大きなダメージなんかも無くラグの仕上げも◎
説明書や緑タグ、赤タグ。
ギャランティ。
外箱と内箱。