時計のムーブメント
よほどの時計好きでなければ普段は見ることができない時計の中身。
ムーブメントは単純に動いているのを見てるだけで構造がどうとか分からなくても楽しいもの。
そんなムーブメントをざっくり選んでみました。
ここではそんな難しいつくりの解説などはしていません。ただ見て、楽しむ。
あ〜こんな風な中身になってるのか!と思って頂くだけで◎
詳しく知りたい方は雑誌の「LOW BEAT」をご覧下さい。めちゃめちゃ詳しく載ってます。
ムーブメントには大抵の場合、キャリバー名が刻印されています。
まずその前に、ムーブメントとキャリバーの違いって何?って感じですよね。
ムーブメントは大雑把に言うと時計のケースの中に入っている機械のこと。
ゼンマイや歯車などから構成されていて、機械全体を指します。
キャリバーは「Cal.854」みたいに表記されているの見たことないです?
これは、どのメーカーの、この機械を使っています、という名前のこと。
例えば写真の IWC Yacht Club(ヨットクラブ)の場合、下の方に「C854」っていう刻印があるの分かります?
これは「C854」というキャリバーを使ってますよ〜っていうことなんですね。
ただ、裏蓋をあけてしまうと保証の対象外となってしまいますので、通常は開けないように。
こじ開けのパターンの時計とか力ずくでやってしまうと蓋が歪んだりして大変なことになってしまいますからね。
あとは道具が揃っていないと開けられないものも多数あるんです。
これはクロノグラフのムーブメント。かなり複雑な機構ですね。テンプの下に花のマークのようなものに「R」の刻印が入っているの分かります?
これは「バルジュー」と呼ばれるムーブメントのマーク。その下に番号が入っていてバルジュー77xxのように表記されています。
ちょっと良いムーブメントになってくるとパーツのひとつひとつが面取りされていたり、普通のステンレススチールの素材では無いものが使われていたりするんです。
ヴィンテージ時計ってキャリバーが分かれば大体の作られた年代が分かります。
世界には色んなマニアがいますので、キャリバー名を打ち込めば年代以外にも色々な情報が出てきます。
でも古いものになればなるほど、また、あまり有名でないものなどはどれだけ調べても分からないっていうことも多いんです。
そういう時は似たような作りのものが必ずあるので、それを参考に大体の情報を掴むって感じですね。
こんな感じでムーブメントだけを並べてみてもかなり違っているっていうことがお分かりいただけたと思います。
時計の歴史はムーブメントの進化の歴史っていう面もあるので、ちょっと興味を持ってみても面白いかもしれません。
かなり小さいパーツが、よくもまあこんな小さいスペースに詰め込まれて、正確に動いているな〜って思いますよね。
それだけ手間がかかっているということです。
これからも様々な側面からヴィンテージ時計の良さをご紹介していきますね。