Contents
GRAND SEIKO SPECIAL Hi-BEAT 6156-8010 Faceted Crystal
この時計は2019年2月にセイコーサービスセンターにてオーバーホール済み。 サービス時のペーパーも付いているなかなか珍しいもの。 グランドセイコーがメーカーで整備されている個体って全然無いんですよね。 この時計の特徴のひとつとして風防が三面カットガラスな点。 角度によって見え方が変わる独特な風防を備えたグランドセイコーです。次はキングセイコー。
KING SEIKO Hi-Beat 5626-7010 CAP GOLD 1970s
56KSと呼ばれる、自動巻きのCal.5600系のムーブメントを搭載したキングセイコー。「KS HI-BEAT」の下にあるマークは長野の諏訪精工舎製(現セイコーエプソン)ということを表しています。 56KSはケースやダイアルの種類が非常に多く、様々なバリエーションの組み合わせが見られます。
こちらの時計は裏蓋とケースが一体となったワンピースタイプのケースで、裏面にはKSのメダリオンが埋め込まれています。 CAP GOLD(キャップゴールド)は一般的なメッキとは異なり、260ミクロンという極厚の金張りを施したケースで、グランドセイコーにも同様のケースが存在します。 一般的なメッキが20ミクロンですので、かなりの金素材が使われていることが分かります。簡単には剥がれず、非常に金無垢に近い外観となっています。
セイコーの150mダイバーも2つ入荷しました。
SEIKO 150m Diver 7548-700C Pepsi Bezel
セイコーの150mクォーツダイバー 7548-700BC。 赤と青のペプシベゼルは経年の変化で良い感じに色あせていて、ヴィンテージ感が◎ 現行品のようなギラギラとした色合いでは無い、少しかすれたような雰囲気が良いんです。
SEIKO 150m Diver 7548-7000 Black
セイコーのヴィンテージダイバー 7548-7000。 こちらも使い込まれた感じが◎ ダイバーってこれぐらい気軽に使える値段帯の時計はピカピカよりも少し使い込んだ感があったほうが格好良いと思うんです。 2点ともクォーツでかつとても気軽に買えるプライスなので、ガシガシ気を使わず使えます。 海や山などアウトドアで使いたいっていう方にもおすすめです。
SEIKO SPIRIT SBPC001 by power design project
次はガラッと雰囲気が変わって近未来っぽいデザインの時計。 これはプロダクトデザイナーの深澤直人氏のディレクションの下、セイコーのデザインチームが作った作品群が実際に製品として発売されていたもの。 1970年代に存在したセイコーの 「TYPE II (タイプ2)」という、シンプルながら洗練されたデザインの時計を現代的に再解釈したのがこのモデルなんです。 デザインが好きな人にとっては深澤直人氏の時計ってちょっと気になると思います。
RICOH Dynamic Wide Day Date 1960s
リコーのダイナミックワイド。 RICOH(リコー)という会社が時計を生産していた、ということをご存知でしょうか? コピー機やカメラで有名なあのリコー。 正確には愛知県にあったタカノというメーカーが始まりで、そのメーカーが災害により経営難に陥り、その経営を引き継いだのがリコーでした。
現在はリコーエレメックスという子会社となりましたが、時計の生産は継続しています。 タカノというからリコーへと名前は変わりましたが、高い技術力とセイコーやシチズンとは異なるデザイン性で少ないながら熱狂的なファンがいるブランドなんです。 ダイアルはシンプルなサンバースト仕上げのシルバーダイアル、針はドーフィンハンド、6/9時が太めのアップライト(植字)のバーインデックスの組み合わせ。
単純にデザインが格好良くサイズも35.5mmとジャストサイズ。 国産時計を買うならセイコーやシチズンなどがすぐに思い浮かびますが、このリコーなんかいかがでしょうか?
セイコー中心に国産時計もいろいろ入荷してきています。 1960年代や1970年代の日本のモノづくりは世界に追いつき、追い越していく一番勢いのあった時代。そんな時代の国産時計にもっと注目してみても良いかもしれませんね。]