ARBITRO MAGAZINE

OMEGA Constellation Chronometer ST 168.017 SP Cal.564

 

オメガ コンステレーションはヴィンテージオメガにおいて、シーマスターと並んで定番とも言える時計で「Cラインケース」と呼ばれるケース形状のものが特に有名です。

このCラインケースと呼ばれるデザインの生みの親ジェラルド・ジェンタ。

彼はオーデマ ピゲの「ロイヤルオーク」、パテック フィリップの「ノーチラス」をデザインした時計デザイナーであり、このCラインケースもジェラルド・ジェンタの名声を広げることになりました。

搭載ムーブメントは自動巻きのCal.564。このムーブメントはクロノメーター仕様のCal.561に日付早送り機能(クイックチェンジ)を追加したもの。

クロノメーター規格の60年代のオメガを代表する機械ですね。操作方法は、リューズを1段引きで時刻合わせ、もう1段引く度に日付が早送りされます。

この日付の早送りはリューズを2段引きしますが、やさしくしないと故障の原因になりますので、ゆっくり引いてあげて下さいね。

Cal.564はオメガのムーブメントで最も評価が高いCal.500番台の最後期のモデル。ちなみにCal.561は同じクロノメーターの自動巻きですが、日付の早送り機能が付いていません。

バックルも2種類の仕上げが施された凝ったデザイン。オメガのΩマークもアプライドになっています。

ラグ部分も筋目が入ったサテン仕上げと鏡面(ミラー)仕上げが組み合わされたデザイン。手間がかかってますね。

コンステレーションといえばこの天文台と星ですよね。コンステレーションとは「星座」という意味。これは単に星とか星座ということではなく、クロノメーター認定(正確さを競うコンクール)をスイスではニューシャテル天文台、ジュネーブ天文台で行っていたことに由来しているのかな?と思います。

裏面は普段人に見せることは無いので、持っている人がひっそりと楽しむことになります。こんな見えないところにお金と手間をかけている(かけられた)のがヴィンテージ時計の良いところ。

コンステレーションの文字がカワイイ。絹目の文字盤がテキスタイルのようでオシャレですね。

オメガの純正風防にはこのΩマークが浮かび上がります。

オメガのコンステレーションのダイアルには様々なバリエーションがありますが、絹目模様のデザインはいかにもヴィンテージな感じ。

34mmのケース径も現行品に比べると小ぶりに感じるかもしれませんが、デザインに少しドレス要素も入っていることもあり、腕周りが17cm以下の方ならジャストなサイズ感だと思います。

コンステレーションは品とデザイン、サイズ感や安心して使えるムーブメントという要素を兼ね備えたモデルと言えますね。

 
Photo Journal Ebisu, Tokyo
Rolex Air-Kingの歴史

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