ARBITRO MAGAZINE

OMEGA De Ville Chronograph 146.017

 

OMEGA De Ville Chronograph オメガ デヴィル クロノグラフ 146.017 Blue Dial 1960s

デヴィルのクロノグラフ自体かなり珍しいモデルですが、このブルーダイアルはレアなんです。

同じ型番 Ref.146.017の中でもゴールドとシルバーのダイアルはまだ見かけますが、ブルーはなかなか出てこないと思います。

そんなレアな時計ということは置いておいてもこの時計は格好良いですよね。サイズ感とデザインが◎

まずはキレイめスタイルに合わせるとどんな感じか見てみましょう。

写真の通りバッチリ合います。クロノグラフを着けているとは思えないようなスッキリ感と雰囲気。

嫌味なく着けられるクロノグラフってあるようでなかなか無いんですよね。そしてやっぱり行き着くところはヴィンテージのクロノグラフになってきます。

次はラフなパーカーに合わせて。もうこれは何も言うことがなくハマります。

光の当たり方によって見え方(色味)が変わります。見る角度によっては淡いブルー、またある角度では深いネイビーっぽく見えたり。

上にざっくりなニットと差し色にシャツを合わせて、みたいなスタイルをイメージして撮影してみました。

上の服とストラップの色を少し意識するだけで纏まりが出ます。

オメガのクロノグラフはスピードマスターだけって思っている方がほとんどだと思いますが、ヴィンテージに目を向けるとこんな時計もあるんです。(スピマスは格好良いんですけど)

9時位置にあるデイト表示が、ありそうで無いデザイン。ブルー×ホワイト×シルバーのカラーにストラップはステッチが入ったネイビーストラップを合わせていますが、これがブラウンのストラップでも間違いなく合いますよね。

イタリアファッションのスタンダードなカラーリング「アズーロ・エ・マローネ」ですもんね。

上のOMEGAって書いてある部品の箱は風防です。純正の新品風防に交換した時のもの。

風防は消耗品なので、純正ではなく代替品でも良いのですがやっぱり風防にΩマークが入っているほうが気分も上がりますよね。非純正のものに比べると3倍ぐらいの値段がしますけど。。

裏蓋の裏(ややこしい)には「146.017」の刻印が入っていますね。

こちらの時計はオーバーホール後のお渡しなのでまだオーバーホール前の状態ですが、ムーブメントはご覧の通りキレイですね。

「Ω930」というのが見えるでしょうか?これはムーブメントを表しています。Ω930=Cal.930(キャリバー)ということがここから分かります。

このCal.930というムーブメントは、ムーンウォッチとして知られる「スピードマスター5th」にも使われている「Cal.861」をベースに改良が加えられたもの。

少しマニアックな話になりますが、OMEGAのCal.861はレマニア 1873をベースに作られているんです。

レマニア 1873と言えばユニヴァーサル ジュネーブのコンパックスなんかにも使われています。

レマニアと聞いてピンとこないかもしれませんが、手巻きのクロノグラフと言えばレマニア、そして設計部長のアルバート・ピゲなんです。この人がいなければスピードマスターという有名モデルも世に出ることは無かったと言えます。

長くなるので詳しくは「アルバート・ピゲ」で検索を。

そんな歴史的なムーブメントの流れを受け継ぐムーブメントが、この時計に入っているということが言えるんです。

見た目の良さ以外にも語れることがたくさんある時計。オメガの中でも少し変化球なデヴィルのクロノグラフは人と被らない点もおすすめするポイントです。


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